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: [DATE キーワードの使用] : DATE-OBS キーワードの精細な再定義 : [日付文字列フォーマットの提案]   目次

[DATE-OBS キーワードの使用法]

  1. キーワードの名前は DATE-OBS のまま。

  2. これ以後 DATE-OBS は観測の開始を表わすと仮定されるべきである。それ以外の解釈はインラインコメントで精確に指定する。

  3. すべての DATExxxxキーワードはデフォルトでは、その日付部分にグレゴリオ暦を使用していると解釈される。

  4. DATExxxxキーワードの値は、DATEキーワード (後の節参照) を除いて、それが属する HDU の主要なタイムスケールまたはタイムシステムで表現されるべきである。デフォルトは、UTC (1972 年以後のデータ) か UT (1972 年以前のデータ) である。もしどれが主要なタイムスケールか、という点に関してあいまいさが残る可能性があれば、どちらを選ぶべきかはコメントで明確にすべきである。

  5. タイムシステム又はタイムスケールは明示的に示されることが推奨される。ただし、タイムスケールの指定を無視してデフォルトの仮定をした結果のエラーは 1001-01-01 から 3000-12-31 の間の期間では 1000 秒を超えないだろう、ということを製作者は仮定できる。

  6. デフォルトでは、TAI やそれと同期する時間 (UTC や TT) では、時間は検出器 (実際には観測所) のところで計測されたとみなされるだろう。座標時 (TCG や TCB) や TDB などの明白な座標原点と結びついた時間の場合は、時間の値のデフォルトの意味は、観測がその座標時の原点で行われた、ということになるだろう。これらのデフォルトは慣習となる。将来の FITS ファイルでのタイムスケールの規約は他の組み合わせを許すかもしれないが、このデフォルトの扱いは保持されるべきである19



平成22年2月17日