Emacs 21.4 (emcws パッチ) のインストールログ (2007-Feb.-07)

1. Emacs の展開とインストール

  gtar zxvf emacs-21.4a.tar.gz
  gtar zxvf leim-21.4.tar.gz
  cd emacs-21.4
  gzcat ../emcws-21.3-20031213.gz | patch -p1
  
  Solaris 10 付属の X(Openwin)と Wnn, Canna を使う設定にする。
  (Canna は /usr/local 以下に Canna37p3.tar.gz をインストールしておく。
  Wnn は FreeWnn-1.1.1-a02 をインストールしておく。)

  Solaris 10 には /opt/sfw/gcc-2 に gcc-2.95.3 が、/usr/sfw/bin には
  コンパニオンＣＤから gcc-3.4.3 が入っており、sunfreeware.com にある
  パッケージをインストールすると /usr/local/bin に gcc-3.4.6 がインス
  トールされる。

  しかし、一番新しい gcc-3.4.6 で make しようとすると make はできるが、
  core dump するバイナリができてしまった。gcc-3.4.3 でも同様だったので
  gcc-3.* 系では何か問題があるようだが、原因は不明。とりあえず古い
  gcc-2.95.3 が使えたので今回はそれで make した。

  /opt/sfw/lib, /usr/sfw/lib, /usr/openwin/lib, /usr/local/lib などに 
  PATH や LD_LIBRARY_PATH を通しておくと Xaw3d, Xpm, jpeg, tiff, png 
  などのライブラリがあるはずだが、ungif のライブラリは何故か configure で
  使ってくれなかった。

  ./configure --with-wnn --with-wnn-includes=/usr/local/include/wnn \
    --with-wnn-libraries=/usr/local/lib --with-canna \
    --with-canna-includes=/usr/local/canna/include \  
    --with-canna-libraries=/usr/local/canna/lib \
    --with-x-toolkit=motif

   gmake

   しかし、これでできた emacs はどうしても canna のロードで

   "Autoloading failed to define function canna"

   とのメッセージが出て canna が使えない。そこで make の前に
   展開したディレクトリで lisp/site-init.el に次のような canna の
   ロード用コードを書いて dump 時に組み込むようにしたらどうにか動作
   するものができた。

    ;;
    (if (and (boundp 'CANNA) CANNA)
        (progn
          (cond ((boundp 'egg-version)
                 (require 'can-n-egg)
                 (can-n-egg))
                (t
                 (require 'canna)
                 (canna)))
          ))

   これでできたバイナリをインストールした。

   gmake install

   この場合インストールされるのは emcws なので /usr/local/bin で
   ln -s emcsw emacs としておく。

2. その他

   その他のインストール(mew など)は基本的に sol9 の時の Emacs-21.3 と
   同様。

PS.
   今回 canna でトラぶって情報を漁ったがあんまり見つからない。
   最近の人は scim, Anthy などの新しい環境に行ってしまってるんだろうか？