Fedora Core 3 での無線LANの利用 1.WEP での利用  WEP(128ビット)でいいなら比較的簡単である。  今回使用したPCには Intel Pro Wireless が入っていた(いわゆる Centrino PC)  ので、それ用のドライバ、カーネルモジュール、ファームウェアをインストール  して設定する。  rpm -q kernel としてカーネルの正しいバージョンを確認。  http://www.atrpms.net/dist/fc3/ipw2200/  から  ipw2200-バージョン.rhfc3.at.i386.rpm  ipw2200-kmdl-カーネルバージョン-ドライババージョン.rhfc3.at.i686.rpm  を入手。  http://atrpms.net/dist/common/ipw2200-firmware/  から  ipw2200-firmware-バージョン.at.noarch.rpm  を入手。  root になって、  rpm -Uvh ipw2200-*.rpm  でインストール。  後は Fedora Core 3 の Redhatメニューから、アプリケーション->システム設定  ->ネットワークとたどり、無線LANのインターフェースを選択して、コンピュータ  の起動時にデバイスを起動し、全てのユーザにデバイスの有効化と無効化を許可  しておく。次にワイアレス設定タブで、Mode: managed、SSID: アクセスポイント  の SSID 設定、Channel: 無線LANのチャネル、Rate: Auto、Key: WEPキー、とする 2.WPA-PSK の利用  WEP に比べると、WPA-PSK は十分な対応がされてないようで、1.の設定を流用  して、wpa_supplicant というソフトを利用しようとすると、  ioctl[IPW_IOCTL_WPA_SUPPLICANT]: Operation not supported  のようなメッセージが出た。どうやらドライバ類を最新のものにする必要が  あるようだ。  http://www.atrpms.net/dist/fc3/ipw2200-testing/  に開発中のバージョンがあるので、ここの最新のドライバとカーネルモジュール  を取ってきて、1.のものと入れ替える(古いのを rpm で削除してインストール  しなおす)。ファームウェアも同様に、  http://atrpms.net/dist/common/ipw2200-firmware-testing/  に新しいものがあるので、念のためにこちらにしておく。  次に WPA-PSK を扱うためのソフトを入れる。yum を使ってインストールする  ために、/etc/yum.repos.d/ にfedora-others.repo というファイルを作って [atrpms] name=Fedora Core $releasever - $basearch - ATrpms baseurl=http://dl.atrpms.net/fc$releasever-$basearch/atrpms/stable  と書き、 rpm --import http://ATrpms.net/RPM-GPG-KEY.atrpms  としてから、  yum install wpa_supplicant  として wpa_supplicant をインストールする。  設定ファイルが /etc/wpa_supplicant.newrpm にできるので、それを参考に  /etc/wpa_supplicant.conf を作成する。編集するのは network のところで  いろいろな設定があるが全て削除して1つだけ残し、それを次のようにする。 network={ proto=WPA key_mgmt=WPA-PSK ssid="アクセスポイントのSSID" psk="アクセスポイントの psk" scan_ssid=1 }  最初は debug モードで、 /usr/sbin/wpa_supplicant -ieth1 -c/etc/wpa_supplicant.conf -Dipw -dd  で様子を見る。 EAPOL: SUPP_PAE entering state AUTHENTICATING EAPOL: SUPP_BE entering state SUCCESS EAPOL: SUPP_PAE entering state AUTHENTICATED EAPOL: SUPP_BE entering state IDLE  の様な表示が出れば多分大丈夫である。大丈夫そうなら -B オプションで  デーモンをして起動し、 /sbin/dhclient eth1  として無事IPアドレスが割り振られれば使えるようになるはずである。