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: MIDAS : 本格的な解析に使うFITS ソフトウェア : IRAF   目次

AIPS

: [電波天文分野の標準解析ソフト]

AIPS (The Astronomical Image Processing System) は NRAO (the National Radio Astronomy Observatory) で開発されている。 電波天文分野の研究者に主に使われており、そのための各種機能を持っている。 使用するには C と FORTRAN のコンパイラに X Window のシステム一式が必要である。

最新バージョンは 31DEC10 であり、情報は以下から得られる。

http://www.aips.nrao.edu/



AIPS から派生した新しいパッケージとして C++ ベースで開発されている AIPS++ もある。 最新バージョンは 1.9 Build 1556 であるが、このところバージョンアップされてはいないようである。 情報は以下から。

http://aips2.nrao.edu/docs/aips++.html



日本国内では、国立天文台の野辺山宇宙電波観測所で AIPS を元に富士通により開発された NEWSTAR というパッケージが解析に利用されており、Solaris, IRIX, Linux (on Intel)に対応している。 現在 31Jul2009版が公開されている。 export 版を利用する場合は、野辺山のNewStar担当の高橋、高野氏(newstar@nro.nao.ac.jp)にコンタクトすること。 export 版のインストール情報は以下のとおり。

http://www.nro.nao.ac.jp/~enewstar/



また、電波天文分野のデータ整約用パッケージとして東京大学・天文教育研究センターの半田利弘氏らの開発による UltraSTAR (Unix and/or Linux based software Tools for Radio Astronomy; STream processing in Astronomy data Reduction package) というものもある。 X11とMotif(または互換のlesstif)、および、 X11/Postscript統合表示ライブラリPxp(=Plot library for X11 and Postscript printer, make時のみ必要、http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/VST/Pxplib/index-j.html)を使っている(AIPS は必要ない)。 現在は 2008年7月版がリリースされている。 情報は以下から。

http://www.ioa.s.u-tokyo.ac.jp/VST/UltraSTAR/index-j.html





平成22年2月17日