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: WCS の基本コンセプト (WCS Paper : World Coordinates System : インデックスと物理座標   目次

基本 FITS (原始 FITS )での表現

当初の FITS (基本 FITS )では、データ配列のインデックス $ (i, j, k, \ldots)$ から物理量である座標値 $ (x_i, x_j, x_k, \ldots)$ への変換のために以下のキーワードが定義されている。



CRVALn 参照点での座標値
CRPIXn 参照点でのインデックス
CDELTn 参照点での座標値の増分
CTYPEn 座標軸の種類(8文字)
CROTAn 回転角
(nは座標軸の番号、単位は、SI系と角度の「度」)



これにより、 $ \texttt{CROTA}\textit{n} = 0.0$ の場合、座標値 $ x_n$ はインデックス $ n$ から次式で計算される。

$\displaystyle x_n = \texttt{CRVAL}\textit{n} + \texttt{CDELT}\textit{n} \times (n - \texttt{CRPIX}\textit{n})$ (10)

これはあまりにも単純であり、もっと一般的な表現方法として WCS が提案された。



平成22年2月17日