次のような間違いはよくあるものだが、FITS 規約には抵触するので、注意すること。
× simple = T ←キーワードが小文字 × IRAF-B/P= 16 ←キーワードに'/'が含まれる
× EQUINOX = 2000 ←整数値になっている
SIMPLE = T BITPIX = 32 × EXTEND = T NAXIS = 3
× XTENSION = "TABLE " ←引用符が"になっている △ IRAFTYPE = 'INTEGER' ←固定フォーマットでは後の'は20桁目以降
BITPIX = 16のような場合は使える値は、-32768 〜 32767 である。(5.4.1 参照)
unsigned short を使いたい場合は BZERO = 32768 などとする。
ASCII Table Extension の TFORMnでは、FORTRAN-77 の記法で書かなければならず、C フォーマットではだめである(5.6.1 参照)。
× TFORM1 = '%6d '
× IRAF-MAX = E30 ○ IRAF-MAX = 12 ○ IRAF-MAX = 1E30
などなど。他にも似たような例はあると思われるので注意されたい。
(なお、2000年に制定された NOST-100-2.0 ではヘッダの値の記述方式にフリーフォーマットが認められたことにより、従来よりも自由度が大きくなった (文字値が 8 文字を超えても可とか、数値の桁位置がフリーになった、とか)。