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: Extensions : FITS ファイルの構成 : FITS 構造   目次

Primary HDU

FITS データセットの先頭の要素は Primary ヘッダである。 Primary ヘッダに続いて Primary データ配列が (必ずしも必要でないが) 置かれる。 Primary データ配列の有無は Primary ヘッダ中の NAXISキーワードの値で示される。

Primary HDU のヘッダは、ASCII コードで書かれた連続したカード・イメージでできている。 すべてのヘッダは整数個の論理レコードからなり、個々の論理レコードは 36 のカード・イメージから成る。 内容のないカード・イメージはブランク (16進の 20, 0x20 または 20H) で埋める。

FITS フォーマットでは Primary データ配列は 0-999 次元のデータ配列からできている。 データの値は空白等を含まないバイト列で表わされる。 最初の値は最初の Primary データ配列を含むレコードの最初の位置に書かれる。 配列の引き続く各々の行の最初の値は直前の行の最後の値のすぐ後に書く。 1 次元以上の配列ではデータの並びは、まず axis 1 のインデックスの番号順に並び、次に axis 2 の index の番号順で、引き続く axis のインデックス番号順になり、axis m (mNAXISの値) の インデックスが一番最後に並ぶ; すなわち配列 $ A(x_{1}, x_{2}, \ldots, x_{m})$ の要素は次ページの図 1 の順になる。

\begin{figure}
% latex2html id marker 1049
\begin{center}
\begin{tabular}{l} \\ ...
...置を除いては配列の構造はレコードの構造とは独立である。}
\end{center}\end{figure}

各々の軸に沿ったインデックスは 1 から始まり NAXISnキーワードの値まで 1 ずつ増えていく (Section 3.3.2)。 データ配列が最後のレコードを埋めきらない場合、残りの領域には配列の値と同じ表現でゼロ値を書いおく。 IEEE 浮動小数点データでは +0 の値が使われる。






平成19年2月9日