: ds9
: 一般向けのFITS ソフトウェア
: FITSView
目次
: [FTOOL パッケージ付属、スタンドアロンでも使えるブラウザ]
r.5
(fv で解析中の例)
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fv (FITS View) は FITS ファイルのブラウザ兼エディタであり、後述のFITS ソフトウェアツール集である FTOOLS パッケージに標準で含まれているが、スタンドアロンでも使える。
FTOOL そのものは基本的に Unix プラットフォーム向けだが、fv は Windows や Mac OS X 向けのバイナリも用意されており(Mac OS 9 以前には Ver.3 しかない)、マルチプラットフォーム用に POW3 という widget をデフォルトで使っている(画像表示には 3.1.1.9 の ds9 を使うこともできる)。
また、XPA (X Public Access4) というプロトコルを使って他のソフトからコントロールしたり、Tcl スクリプトや AppleScript などのスクリプトによる操作も可能である。
代表的な機能は次のとおり。
- ASCII, Table, Binary Table Extension にも対応
- FITS ヘッダを読んだり修正したりできる。
- 2D, 3D以上のデータの表示ができる (POW あるいは ds9 を使用。画像の修正や文字入れなども可)
- ブリンク、プロット、コントア処理
- WCS 対応(天球座標表示可能。CD キーワードにも対応。WCS については 6章参照)
- 画像のデータ値を表に出力可能
- Tcl スクリプト、AppleScript、XPA 対応
- VizieR を始め多くのオンラインカタログに対応(カタログを参照してオブジェクトのプロット可能)
最新バージョンは fv 4.4 (POW 4.4) で、配布元は次のとおり。(2006年7月版)
http://heasarc.gsfc.nasa.gov/ftools/fv/
平成19年2月9日