花外蜜腺
イタドリ(タデ科)
葉柄の基部には丸いくぼみ(蜜腺)があり、葉が若い間は蜜が出る。
アカメガシワ(トウダイグサ科)
アリが葉に「常駐」する状態
アミメアリが花外蜜腺を舐めに来ている
ソメイヨシノ(バラ科)
サクラの仲間は、葉身基部か葉柄に蜜腺がある。
ホウセンカ(ツリフネソウ科)
葉は流線形で、へりにギザギザ(鋸歯)がある。
葉柄の両側には、釘の頭のような突起が数個ついていて、蜜を分泌する。アリが蜜をなめに来ているのが見られることもある。このように葉の基部に蜜腺を持ってアリをひきつける例は、いろいろな植物に見られ、昆虫の食害に対する防御のはたらきを持つと考えられている(→食べられるのを防ぐしくみ)。
トカドヘチマ(ウリ科)
葉腋の小さな葉の背面に蜜腺があり、アリが常駐する
雄花序では苞葉の背面に蜜腺がある
雌花の萼片の背面に蜜腺がある
フヨウ(アオイ科)
萼片の一部を取り除いたつぼみ
萼片の付け根から蜜が浸み出す
オクラ(アオイ科)
5枚の萼片が合わさって1枚になり、萼片の外側には細い副萼片がつく。
萼の基部からしみでる蜜にアリが集まっている
ソクズ(スイカズラ科|レンプクソウ科)
花序のところどころに、壺のようなかたちをしたオレンジ色~黄色の蜜腺が混じっている。アリが来ていることもあり、ハエなどがなめていることもある。アリを誘引して食害から守っているのかも知れないし、送粉者に対する魅力を高めているのかも知れない。
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