城山周遊道の植生調査(つづき)
調査地の概況
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南抜きの斜面を、ほぼ一定の標高(約200m)に沿って東西に伸びている。
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谷を2ヶ所で横切る。1つ目は3区と4区の境界でやや小さめの谷、もう1つは30区と31区の境界でやや大きい谷。谷を中心に周辺にはムクロジやハゼノキなどの落葉広葉樹林があり、それ以外のところではシイ・カシ類とタブノキ・カゴノキなどの常緑広葉樹林が優占している。
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16区には小規模ながら林冠ギャップ(ギャップ)があり、耐陰性が低い植物種が見られる。
データ (Excelデータファイル)
図1. 出現頻度(出現区数)の分布。横軸:出現頻度、縦軸:種数。
半分以上の種は、40区のうち4区以下だけに出現する。
図2. 区間ごとの出現種数。横軸:区間、縦軸:種数。
図3. 累積出現種数。横軸:区間、縦軸:種数。
図4. 出現頻度が低い種の区間ごとの出現数。横軸:区間、縦軸:種数。
区間の類似度に基づくクラスター図
図5. 類似度(1)・群平均法
図6. 類似度(2)・群平均法
図7. Ward法
種(上位24種)の類似度に基づくクラスター図
図8. 類似度(1)・群平均法
図9. 類似度(2)・群平均法
図10. Ward法
1 |
ヤブツバキ |
7 |
ヤブラン |
13 |
サカキカズラ |
19 |
ジャノヒゲ |
2 |
アオキ |
8 |
ヤブニッケイ |
14 |
ベニシダ |
20 |
バリバリノキ |
3 |
テイカカズラ |
9 |
ヒサカキ |
15 |
アリドオシ |
21 |
ムクロジ |
4 |
イズセンリョウ |
10 |
シロダモ |
16 |
タブノキ |
22 |
ナンテン |
5 |
イタビカズラ |
11 |
ネズミモチ |
17 |
カゴノキ |
23 |
ヤマイタチシダ |
6 |
アラカシ |
12 |
シイ |
18 |
イヌビワ |
24 |
カヤ |
考察する点(例)
元データと上の図、また、必要であれば、地形図などを参照する。
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図1〜4から読みとれること
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尾根筋の常緑林と谷筋のムクロジ林との比較(常緑林に出現する傾向が強い種、ムクロジ林に出現する傾向が強い種、どちらとも言えない種などに分けてみる、など)
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種多様性におけるギャップの役割
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主要な常緑高木(アラカシ・シイ・タブノキ・カゴノキ)の分布の違い
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主要な落葉高木(イヌビワ・ムクロジ・イヌシデ・ムクノキ)の分布の違い
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シダ類の分布の違い
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