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平成25年度入学式 式辞 (平成25年4月4日)

平成25年度入学式 式辞 (平成25年4月4日)

学長式辞の様子

 福岡教育大学の教職員を代表して,新入生の皆さんの入学を,心より歓迎いたします。
 また,新入生のご家族の皆様には,めでたく今日の日を迎えられましたことに,心よりお慶びを申し上げます。そして,本日ご臨席を賜りました来賓の皆様にも厚く御礼を申し上げます。

 さて,はじめに,本学の歴史について,簡単にご紹介してみたいと思います。
 本学の起源は,今から100年以上前の明治6年に,「学科取調所」が開設されたときに始まります。そして,3年後の明治9年に,「福岡師範学校」と改組されました。
 その後,昭和24年5月31日に公布された国立学校設置法に基づき,福岡県内に展開しておりました師範学校を包括して,「福岡学芸大学」が戦後の新制大学として発足しました。これにより,本学の開学記念日は,翌日の6月1日と定められました。

 昭和41年4月1日には,国立学校設置法の一部改正により,大学名称を「福岡教育大学」と改め,同年11月1日には各地区に分散していた本校や分校,分教場を,この宗像・赤間の地に統合移転しました。そして,平成16年4月1日からは,国立大学の法人化により,大学名称を「国立大学法人福岡教育大学」と改めて,今日に至っています。

 これらのことは,本学が九州地区で唯一の国立の教員養成大学として,有為な教育者の養成に一貫して取り組んできたことの証であります。新制大学発足後の本学卒業・修了者数は,45,760人にのぼります。

 こうした歴史と伝統をもつ本学に入学した皆さんには,改めて志を明確にし,本学において全力で学ぶ決意を新たにしていただきたいと思います。

 大学に合格したので,遊んでやろうなどという考えをもつ人はおられないと思いますが,皆さんの中に,もしそういう人がいたら,そういう考えは,直ちに払拭していただきたいと思います。日本型受験勉強に追われた皆さんの気持ちも分からないではありませんが,その反動で,大学で遊んでやろうなどと考えるのは間違っています。

 なぜなら,国立大学の運営は,国民の税金を原資とする国からの予算措置,並びに皆さんが収めてくださる授業料に依拠しているからです。貴重な税金や授業料を使い,皆さんに大学で学んでいただくことの意味は,どこにあるのか。それは,学業を修め,自己を磨き,「有為な教育者」となってこれからの社会を導く人になってもらいたい,それができる筈だと,多くの国民が希望し,かつ,期待するからに他なりません。

 ついては,このことを決して忘れず,格段の奮起をお願い致します。

 ところで,大学ではどのような学修をするのか,皆さんは考えたことはありますか。
 それについては,今後,本学での学修を通じて,直接に感じ取っていただきたいと思いますが,端的に言って,次のような特徴があることを,お話ししておきたいと思います。

 1つは,大学では,専門知識や技能を学ぶということです。それも,将来の職業に必要な方向付けをしながら学ぶのです。しかし,そのことは,専門のことだけすればよいということではありません。豊かな教養,言い換えれば,人間という存在についての理解,あるいは人間と自然や社会との関係についての理解を深める幅広い知識や語学の力に支えられてこそ,専門知識や技能は生かされるということに,是非,思いを致してください。

 2つには,ただ単に専門知識や技能を学ぶだけでなく,それらを使って考えることを学ぶということです。そこでは正しいと見なされていた学説や見解を,改めて検証することなども含まれます。これによって,考える対象や内容の選び方,考えるためのプロセスを習得するのです。学術的に正しい,筋道立てた考え方ができるようになることが重要です。

 3つには,そのようにして身に付けた専門知識や技能,考える力を使って得られた成果を,言語で表現するということです。時代の動向を読み解きながら,将来を予測し,展望して,新たな考えやその実現方法を,考案したり,創造したりするところに大学教育としての意義があります。

 このように申し上げると,大学とは,何と厳しく,難しいところなのかと思われるかも知れませんが,そうではありません。大学での学修を通して自らの才能に気付き,それを開花させることに熱中することは,皆さんの精神が躍動する,愉快で楽しいことなのです。

 なお,大学院での学修の特質は,学部教育の成果の上に,更なる研鑽を積み重ねるところにあります。即ち,理論研究の場合は,取り扱うテーマを日本国内のみならず世界に通用する水準に押し広げて考察する点にあります。また,実践・実証研究の場合は,構想から結果までを首尾一貫して検討し,改善のための要件を解明し,一般化して,理論の発展に寄与するところにあります。

 大学及び大学院での学修は,本を読む,考えを書く,といった座学ばかりをするのではありません。発表する。批評を受ける。討論する,調査する,実験する,制作する,演奏する,競技する,実習するなど,多彩で多様なやり方があります。

 そこでは仲間との交流を含め,学外の人との出会いもあることでしょう。そうした経験から得たことを,また,それらを通して得た自分の成長について大学教員や友人と語り合うことは,皆さんにとって,これまでにない“学ぶ喜び”を感じる機会となるでしょう。

 本学では,大学での学修が首尾よく進むよう,皆さんを責任をもって指導し,支援いたします。そのために,皆さんの励みとなる数々の方策も用意しました。

 例えば,本学が掲げる「学位授与の方針」があります。これは,「豊かな教養」「高い専門性」「確かな実践力」「責任を担う社会性」「将来にわたる自己実現力」の5つから成っており,本学教育で身に付く「学士力」を言い表したものです。「学位授与の方針」は,本学における教育指導とカリキュラムの基本指針であると共に,皆さんにとっては学修の指針になるものです。どうぞ役立ててください。

 また,皆さんの日夜にわたる努力に対する表彰制度も充実させました。スポーツ競技や芸術活動,優れた研究発表の表彰に加えて,優秀教育実習生の表彰,1,2年次の学業成績優秀者への奨学金給付,海外協定校への留学希望者に対する財政支援,そして卒業・修了時に行う学業成績優秀者表彰などがあります。

 そのほか,大学の指導教員と本学キャリア支援センターが連携して,皆さんの就職活動を強力に支援する仕組みもあります。新聞社と提携した講座,教員採用試験のための特別講座,公務員や企業等への就職支援の講座等を開設しています。2年生から始まる教員採用試験のための特別講座は,延べ80回に及びます。これは,どの大学にも負けない日本最強のものです。是非,継続して受講し,教員採用試験の合格に繋げてください。

 併せて,修学環境の整備も進めます。本学は宗像・赤間の地に統合移転して,今年で47年になります。そのため,建物も老朽化が進んでいます。しかし,施設整備のための費用も,新たに獲得しました。今年度は,図書館を中心に改修を行います。皆さんには,思わぬところでご迷惑をかけるかも知れませんが,困ったことには直ちに対処いたしますので,どうか協力してください。

 おわりになりますが,本学は,皆さんから,入学して良かったと言われる大学になるように,今後も努力することを誓います。ついては,皆さんも将来,教育者を目指す者として,気持ちのよい立ち居振る舞いをするよう努めてください。また,ボランティア活動にも進んで取り組み,「さすがは,福教大生」と言われるようになっていただきたいと思います。
 皆さんの大学生活が充実することを心より祈念しまして,私の式辞といたします。

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